面接の日程を電話で決めて、当日サロンに面接に行きました。
当時僕は、まだ美容師という仕事など全然わかっていなかったので、面接の時にもひたすらやる気だけをアピールしていました。
そして、面接後にその場で内定をいただき、『いつから働く?』という話になり、私はすぐにでも働きたいという旨を伝えて、その日から2日後に寮に入らせていただくことが決まりました。
人の頭など触ったこともなく、専門学校にも行かずにそのまま見習いとして就職したので最初は掃除しかできることはありませんでした。
いや、掃除すらろくにできてはいない状態です。
美容師は国家資格を取らなくてはいけないことも、就職してから知りました。
なので仕事をしながら資格を取れる、通信教育で美容学校に入学することになりました。
1年に3月と7月だけはスクーリングといって、専門学校に授業に参加し、あとは課題の教材を通信で学ぶというシステムです。
お給料から通信教育のお金を支払うのは大変でしたが、それはしょうがないと自分でも割り切っていました。
最初の美容室に就職し、働き始めてからは毎日が失敗の連続でした。
毎日先輩に怒られ、雑用をこなし、営業後には練習の日々が続きました。
今思い出しても、当時はよく頑張っていたなと我ながら思います。
最初に就職した美容室は、神奈川県の宮前区という田園都市線の駅の美容室で、当時13店舗展開している大きな美容室でした。
私の最初に勤めた美容室は、当時ものすごく大繁盛していて、1日に250人くらいのお客様がご来店していました。
当時としては、凄まじい集客でお店は予約を取らないというシステムでした。
もうお客様は2時間3時間待つのが当たり前という、今では考えられないようなお店です。
そこでは、スタイリストが22人いて皆切磋琢磨で様々な個性の先輩がいました。
ちょっと個性が強すぎな人もいましたが。。。笑
毎日練習、時にはお店に泊りがけで練習していたこともありました。
1年後には、同期の半数以上は辞めてしまっていました。
とても寂しいのですが、美容師という仕事の離職率は本当に高い仕事なのです。
私は紆余曲折しながらも、約2年という早さでスタイリストになることができました。
続く。