私は、千葉県館山市が出身です。
そして、25歳から横浜にて美容室を開業し、35歳まで横浜で美容室を経営してきました。
36歳から横浜から大分にIターンで移住しました。
そもそもなぜ大分に移住したかですが、実は大分には35歳まで一度も行ったことはありませんでした。
大分というよりも九州に来たこともありませんでした。
私は、19歳から美容師になり、25歳で開業すると毎日仕事を中心に生きてきました。
独立後に、店舗を展開し会社を大きくすることを目標に頑張ってきました。
しかし、2008年頃から美容師の求人もあまりうまくできずに次第にお店の経営も苦しくなってきました。
それまで、お店の店舗展開だけを目標にすべてかけて来たので、経営に息つまった時には八方塞がりになりました。
そんな時、ふと自分の人生についてぽかんと考えていました。
「自分はどうなりたいのか?」
答えは出ませんでした。
どうなりたいか?と言うよりも八方塞がりで、もう何もできないのかと思いつめていました。
ある時、死んだ祖母の最後の言葉を思い出しました。
「幸せになりなよ」
私は、「幸せってなんだ?」と改めて考えるようになりました。
それまで、お店の展開を夢見て頑張ってきましたが、そもそもなんのためにお店を展開することが大事だったのか?
自己実現欲求、金銭的欲求、家族を幸せにするために頑張ってきました。
しかし、よくよく考えてみると、お金がなければ幸せになることはできないのか?
そんなことはありませんでした。
子供と一緒に海や川で遊んだりバーベキューをしている時こそ幸せを感じていました。
根本的な幸せの状況を考えてみた時に八方塞がりの人生が開けたような気がしました。
毎日、満員電車に揺られ、かつかつに仕事をして、子供との時間もあまり取れず、住宅街に狭くて高い部屋に住み、これは自分が本当に望んでいる人生ではない!と気づいたのです。
そんな時、美容室の仕事の関係でスキンケアの商材をインストラクターすることになり、たまたま大分の方から依頼があり出張で行くことになりました。
それが35歳の頃です。
初めて大分空港に降り立った時、小さな空港だな〜と思いました。
大分空港から大分までバスで1時間ちょっと乗るのですが、途中の道もうっそうと木々が茂った山の中を走っていてその景色に驚いた記憶がまだあります。
そして、大分へは、毎月仕事で行くことになったのです。
毎月毎月大分へ仕事で入ると、だんだんといろんなところを見て回る機会もありました。
別保から見る由布岳、激安な温泉、美味しい食べ物、温かい人、それに家賃の相場の安さ。
そんな大分の魅力にすっかりはまり、ここなら自分の理想の幸せの人生が送れる!と確信して移住を決めました。
現在、大分に移住して2年と6ヶ月がちょうど経ちました。
最初は大分弁はすごいなーと思っていましたが、今ではすっかり耳に馴染んでいます。
自分は不思議と大分弁はうつっていません。
大分で、1から美容室を立ち上げましたが、この時ほど手に職があって本当に良かったと感じたことはありませんでした。
美容室も、賃貸の民家をDIYで自分で作りました。
賃貸なので、物件を痛めないように工夫して、造作しました。
そして、1人で営業しています。
自宅兼美容室なので、息子と2人暮らしなのですが不自由はありません。
本当に解りづらい場所で看板などないお店なのですが、インターネットを見てお客さんがご来店してくれています。
今では本当に心から大分に移住してきて良かったと思っています。
お店も完全予約制で、24時間営業スタイルでしているので、空いた時間は好きに動けます。
よく、移住してきた時に地元の方に、こんな何もないとこによく来たね。と言われることが多かったのですが、私にとったら、逆で、こんなに自然が豊かで温泉があって、食べ物も美味しく私の望むものがすべてあるのが大分なのです。
大きなデパートや、ショッピングモール、繁華街やアミューズメント施設などは私は求めていません。
私が求めているものは大分に全部ありました。海や川や山など大分には大自然があります。
横浜で10年以上お店をやっていましたが、当然場所が変われば、お客様のライフスタイルや行動パターンも変わってきます。
実感としては、大分は共働きの女性が多く、専業主婦のような方はあまりいません。
横浜の時は、主婦の方が子供を学校に送り出した後に美容室に来ていたので、午前中からお昼にかけてがお店が忙しかったのですが、
大分の場合は、みなさんお仕事をされているので、仕事帰りにご来店するパターンが多いのです。
そこで私は、営業時間を24時間対応にして、仕事帰りの遅い時間からでも美容室にゆっくり来れるようにしました。
これが大変お客様からも喜ばれているので、商圏がとても広いのです。
車で1時間30分くらいかけて来てくれているお客様も多いのです。
そして何より一番感じたことは、今の時代、都会も田舎もないなと感じました。
当然、今の情報化社会において、地方との情報の差というのは限りなくフラットに近いと思います。
しかし、どこでもそうだと思うのですが、地元から出たことのない方は、東京や関東に過剰に都会のイメージを持っています。
率直に言うと、私の地元の千葉県も大分もそんなに変わらないくらいです。
そりゃー、東京の都心や横浜の観光地などは局部的に進化していますが、東京だって外れれば過疎化している村もありますし、横浜だってそうです。
人口の相対的な数などは格差がありますが、私が実際大分に移住して、美容室を1から開業しても何も不憫を感じることはありませんでした。
その逆に、地方の方がビジネスチャンスが多いような感じさえします。
地方のサービスはあまり多様性がないので、そこを広げればとても大きなチャンスがあると確信しています。
これから大分でやりたいことは、
- 古民家に住むこと
- 畑や田んぼで家庭菜園をすること
- キャンプやバーべQをいっぱいやること
そして、また美容室を出店して、新たなビジネスチャンスを掴むことです。
今回の美容室の出店は、自己実現のためではなく、地域貢献が大きいです
働く方が会社かえりにも利用しやすい美容室。
そして、美容室の売り上げから地域社会に還元する。
これから大分で田舎暮らしをしたい美容師の移住をサポートして、移住後の職を確保する。
首都圏の給料水準を大分でも維持することで、大分は家賃や物価が安いので、生活を豊かにすることができます。
みなさん、移住にはとても興味があるのですが、その後の生活や職を考えるとどうしても抵抗が生まれます。
私は、美容業なので、美容師を対象にですが、給料も関東圏と同じ水準で環境を提供できれば、大分での生活はきっと魅力的なものになります。
例えば関東で10万円の家賃なら1DKでこのくらいの相場です。
大分なら7万5千円でこんなとこに住めます。ちなみに私の住んでいるのは2LDK1軒屋で家賃53000です。大分の駐車場の相場はだいたい3000円から5000円くらいです。
まず、家賃の相場が首都圏とこんなに違うのです。
家族を持っていたなら余計に広い家に住みたいですよね。
大分市内なら十分に街並みは整っているので、関東圏と同じように利便性はありますし、車で1時間も走ればまるで秘境のようなスポットへもいけます。
別府にも車で20分くらいでいけて温泉も豊富にあります。
東京や横浜の暮らしとはまた違ったライフスタイルを楽しむことができます。
これからの時代は、地方で人間らしくのんびり豊かに暮らすことを推奨します。
大きく稼がなくても、支出が減らせる土地で同じくらい稼げたら生活は豊かになります。
何よりも、ワクワクできる環境が大分にはあります。
私は、大分んドリームと名付けました。
この大分んドリームに興味がある、美容師の方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。